昨年の10月5日、まだ若き56才でこの世を去ったシリコンバレー1の起業家、亡きステイーブ ジョブス氏を想います。いくら富と名誉があっても結局健康を失ったらなにもならないのですね。
若きかっこいい彼の姿を覚えているせいか、この最後の日々の写真の中の彼は、もう悲惨にやつれてらして、愕然…あまりにも痛々しく、切なく、心が痛みます。力強いあの有名な伝説のスピーチSTAY HUNGRY * STAY FOOLISH の演説姿を覚えている人々の中では涙ぐむ様子が… 告知をうけたのはおよそ2004年、7-8年間にも及ぶ期間の闘病生活を経て家族に囲まれ、自宅で最後の日々をお過ごしになったそうです。逆計算すると47-8才で告知を受けているわけですね。彼も帰る故郷があればもっと長生きをされたのではないかと思いますが、それともやはり対抗できない遺伝子、だから自然のなりゆきなのでしょうか。(もちろん死はだれにとっても自然な成り行きですが、個人差がかなりあり)これから紹介するニューヨークタイムズの記事を読みながら、もし?IF?
もしこうしていたら完治したのだろうか、私の考え方があまりに甘いのであろうか、とろい思考なのだろうか… でも、でも、
皆さんもそう思いませんか?ジョブズ氏ならどんな手術法、治療法、世界トップを誇るスタンフォード大学病院のアクセス、コスト構わず、なにもかも医学最先端な全治療法がたやすく手に入ったのです。ベストな専門医、世界誇るベストな医療機関、資産家として惜しみなく医療費に注げる底のない金銭…それにもかかわらず、近代医学は彼を救えなかったのです。少々生き延びましが、結局は短い人生でした。どうせ苦痛に耐え、何を尽くしても死ぬのであれば、クオリティーオブライフを重視しませんか?こうしたいって思いませんか?短い人生でしたが、長い人生のきっと倍の倍冪乗、世に惜しまれ、偉大な功績をこの世に残していったのです。それでもやっぱりこのギリシャのド田舎の島でゆったりした毎日を過ごすおじいちゃんの方がよほど悔いがない幸せな人生を送っているのではないかと思います。結局林檎とオレンジは比べられないのですが。。。でも考えてしまう愚かな私です。(こういった、いらないことを考えるからヨガが必要なのでしょうね、私。)
ジョブズ氏の2パートアドバイスのパートNo.1のSTAY HUNGRY の方はがむしゃらに働ける若い頃に限り、ある時点からはパートNo. 2のSTAY FOOLISHのアドバイスだけを極め、人生のモットーとして掲げてやっていけばどうでしょうか…これだからのん気の凡人は長生きし、偉大なお方は早死するのでしょうね、
きっと。英語で言うと、
THE GOOD DIE YOUNGといった昔から知られることわざが当てはまるのでしょう。私もかなり、生存競争激しいアメリカでつっぱってきたつもりなのですが、そろそろパート2方針で見栄とかエゴを捨て、ゆとりを保ち家族と友人を大切にし、よりFOOLISHに生きていきたいものです。
A recent New York Times article is a bright light for those choosing a less intrusive method but again – Each choice one makes is a unique one and belongs exclusively
to you.
ニューヨークタイムス誌に載った記事、タイトル:死の宣告を受けて…死さえ忘れる島暮らし。アメリカンドリームを追い、アメリカに住み着く多くの移民のようにギリシャからニューヨークに移住されたモラティス氏は30年以上に亘ってパイオニア精神で必死に働き、家族を養い、子供たちも立派に育て上げた模範的アメリカ一世移民。彼はある頃から体の不調に気がつく。階段昇りも息が切れつらく、仕事も正午には切れあげなければならないほどの体力低下。日々体調を崩しつつ、主治医にあたってみたところ最悪な診断。レントゲン検査の結果、肺癌の告知をうけショック。まさかの間違いではないかとセコンドオピニオンに当り、合わせて9人の医師からも確認で一致した医師からのオピニオンによると、せいぜい長くて後9ヶ月の残り少ない寿命告知であったと言う。モラりティス氏はまだ60代半ばであった。
葬儀代はニューヨークでは数千ドルもかかるのだが、先祖代々伝わる慣わしに従った伝統的葬儀を彼の生まれ育ったギリシャの島でだとたったの200ドルと、かなり格安。これまで一生懸命働き貯めてきた老後の貯金をできるだけ、未亡人にしてしまうご夫人に苦労がないよう残したく、又独立した子供たちの負担にもなりたくなく、死の覚悟を決めた彼は最後の日々を故郷のギリシャで送り、葬儀代の節約などまでの考慮の上、夫婦供にして生まれ故郷の小さな島にお里帰りされる。
島の丘の一面、樫の木の木陰でエーゲ海を見下ろす先祖代々からの墓で自分も葬ってもらおうと決心を固め、実家の親との何十年ぶりの同居生活にリターン。いたって質素な白ペンキ塗りの実家は狭いが、約8000平方メートルやっとこのブドウ畑の農園中。彼の生まれ故郷の実家での療養病床生活が始まる。妻も老いた彼の母親もやがて死を迎える彼の看病をけなげに尽くしてくれた。死を前にして、彼は長い間途絶えていた信仰にも再び心を傾ける。そして弱りきった足元でありながらも実家裏の丘上まで一所懸命どうにか登り、たどりついたそこには彼が幼い頃に通った教会がまだ昔と変わらず彼を待っていた。信仰を取り戻した彼は故祖父が昔神父であった馴染み深い教会に毎日曜日通い祈るを捧げるようになる。そして彼の帰郷を知った幼馴染が毎日のように午後には見舞いに訪れるようになった。毎回地元の葡萄畑で出来たワインボトルをかかげてやってくる友達とはワインを飲みながら何時間もとめどめもない話で盛り上がる。以前の働き者の彼は日中にワインを飲むなどもってのほか…でも、彼は後残り少ない日々…どうせ死ぬならいっそなるべく楽しく死のうと…心に決めワインをしたため友達との会話が弾む毎日。
そうやって日々を過ごすうちに、少しずつ傾いていた体力が戻り、ある日少しがんばってみようと野菜を庭の畑に植え、畑を耕す。野菜を収穫する頃にはもう我はこの世は去っているかと暗いリマインダーが脳裏をかすめたが、働きながら浴びる太陽の光が心地よく、海風が送ってくれる新鮮な空気はすがすがしく、気持ちいいものであった。自分が去った後、妻が新鮮な野菜を美味しく食べてくれれば報われるとそう願った。6ヶ月経った。そして9ヶ月の期間は経って…過ぎた。モラリティス氏は死ななかった。そして35年の歳月が流れ、今の彼は97才に至る。ギリシャのとある島…アメリカから遊びに来る子供や孫達を元気に迎える、いたって、健全なおじいちゃんが、笑顔を絶やさずそこにはいる。
一体全体あの死の宣告、昔告げられた、あと9ヶ月ももたないであろうといった最悪な診断は間違いだったのだろうか、なんだったのであろうかと不思議でその疑問をかかえ、あの頃の医者をモラテイス氏が後に訪ねにいったところ、医者達は皆もうとっくに先、他界されていたため彼らからの答えはなかった…
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あっけ…
といった長寿の秘訣を研究しレポートしているジャーナリストの記事です。このように戻れる、恵まれた田舎故郷を持つ人は幸せですね。フルの和訳が必要でしたら問い合わせてくださいませ。読んでるだけで精力が漲ってきて元気がでる本当のお話です。ヒーリングの要素が何であるかわかりながらも、そう、結局何が一番大事なのか、ヒーリング要素とは一体全体どうやってアクセスするか…当たり前のようでなかなか手に入らないモダンライフに生きる私たちです。実際の物理的な故郷を失っている方、元から無い方など、このおじいちゃんのように、素敵な故郷に恵まれてない方も多く居ます。例えばジョブズ氏でさえ、養子としてもらわれ子で育て親に大事に育てられたのにもかかわらず、つねに生み親、故郷を探し求め、さまよっておられたお方です。
ヨガのプラクティスを人生観深いインストラクターについて継続すると心の中の故郷に辿りつきます。心を休ませ安からなる気持ちを保てるようになれば、あなたの心の中で、まるでこのギリシャ人の叔父様にとっての故郷の島と似た心境を感じ取ることに違いありません。ある人にとっては、それが大都会眺めおろすマンションだったり、赤く輝く東京タワーだったり、海岸沿いの潮風があたる住まいだったり、緑が綺麗な郊外の一角だったり、自然豊かなある田舎風景だったり、そこの幼馴染の優しさだったり、いくらでも甘えられる、可愛がってくれた祖父母の皺深い笑顔だったり。。。もう跡形もなく消えうせた、すでにもう存在しない昔や場所であっても蘇えってきて、あなたの心に宿っていることに再認識するものです。このギリシャの叔父様のようにそっくりそのまま親も揃った実家に帰れるほどラッキーな方はそういないのかも知れません。彼のように実際の故郷ホームカミングに恵まれない場合でも悲観せず、ビジュアルゼーション瞑想で描写できるあの心温まる所に帰郷されてください。彼みたいに実際に帰れなくても、思え浮かべるだけで、それだけで心の故郷にたどりつけるものです。それが一番のヒーリングであり、癒しであるってことをこのニューヨークタイムズの記事が証明しているのではないかと思ったりです。(あっ、それともちろんその他の要素には、美味しい取れたてのオーガニック野菜などの養生食、友人や家族との繋がり、新鮮で美味しい空気、木陰に守られたご先祖様のお墓参りといった、神聖な場で神やご先祖様に手を合わせる心持…そして…Let’s not forget
ワイン、それもその土地の葡萄から作った地元ワイン…ですね~)ヘルシーリビングにワイングラスを掲げて乾杯!
ホッと安堵をつく居心地さ。。。おかえりなさい!って聞こえてくるような、そういった心の故郷にたどりつけるヨガプラクティスがあれば、どこでも住めば都、そして、実際に地理的に、物理的に生まれ育った故郷に帰らなくても、心の中にいつも我が家があり、迎えてくれる笑顔があり、やがてこのギリシャじいちゃんみたいに幸せに満ちた毎日を送れるようになるのです。
もちろん、…ワイン試食会ありでして…かなり不謹慎ですね~ でもそういった不真面目なところを余計インスピレーションとして感じとり、自分の中で育んでいけば自然に健康維持に繋がるのではないかと思います。単純ですみませんが、こっちでもよく言うではないですか SIMPLE IS BEST.
こういったミラクルみたいなお話(BUT事実です)で今日も元気をだしましょう。