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On Doing Nothing…

To sit with a dog on a hillside on a glorious afternoon is to be back in Eden, where doing nothing was not boring — it was peace.
– Milan Kundera

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光のフェスティバル、Diwaliでした~

ディーワーリーなのでロウソクを買いに行かなくっちゃ、一緒に行かない?と誘われました。はあ?ディーワーリって?別名が光のフェスティバルだそうで、ロウソク108本、108の炎を灯し、祈りを捧げるヒンドゥー教の新年のお祝いだそうです。素敵ですね。けなげな彼女はフランス人でインドの伝統的なお祝いをどうにかこのアメリカの地で再現しようと彼女なりに努力しているご様子。ところが肝心のインド人のご主人様はまったく、そういった伝統的なお祝いにまるで無関心なご様子。彼は由緒あるインド人なのですが、どちらかというとヨーロッパ調西洋人といったイメージで、あまりご自分のお国柄をしょっておられないお方です。話によるとずっと海外、ヨーロッパのボーディングスクールの寄宿舎生活で西洋教育を受け、この後アメリカ大学に留学された彼はかなりの国際人。インドの伝統行事などにはそれほど執着心を持たないよう見受けられます。どちらかというと休日は典型的なアメリカ人のお殿方のようにテレビ画面のアメリカンフットボールに釘付け、アメフト、バスケなど、あらゆるスポーツゲーム観賞に熱中するような、あまり母国の伝統文化には触れていないご様子。それでもさすが教養深き知識人、デイワーリの趣旨や由来などまるで大学教授みたいにちゃんと説明はなされるようです。きっと私たち日本人が海外で日本の伝統的な習慣や儀式などを説明する時と同じ心境なのでしょうね、何となくわかります。

肝心のインド人の彼はそれほどのこだわりがない中、フランス人の奥様はしきりに彼に尽くそうとデイワーリー!とはしゃぎ、私たちを招きエキサイト!私たちもつい興奮し、すぐ単純にのり、9才の男の子のお手伝いによってお家の中の彼方此方、至る所80本のロウソクを灯す飾りつけのお手伝いをしました。はしゃいだ男の子、放っておけば、面白がってどんどん108本まで灯したことでしょう。電気蛍光を消し、ロウソクの灯だけのお宅の雰囲気はとっても神聖で美しく、幻想的。もともと世界各国の旅行先で買い寄せたあらゆる小物が素敵なお宅ですが、ロウソクの炎に照らし出され、そこからの陰のコントラスト、陰陽を象徴し余計神秘的でした。ロウソクの踊る灯って、暖炉のメラメラする炎のよう…見ているだけで睡眠術にかかったみたいで、瞑想的...すーと心が落ち着きます。やっとインド人の旦那様もRITUAL、リチュアル、こういった儀式を継続していく大切さがわかったようでした。きっと彼のために異文化なのに大切なイベントをちゃんと祝ってくれる奥様の彼に対する愛を、感じとっていたのではないかしら。ほのぼの~

さて傑作なのがその伝統的なDiwaliのお食事、何か特別な?おせち料理インド式?と思ったらやっぱり平日イブニングだしキャリアウーマンの上フランス人の奥様なのでインド料理ではなく、(期待が高まっただけに)かといってフレンチでもなく(ガクッときました)、笑っちゃうのがシンプルな日系スーパーから買ってきた寿司とのこと。(内心えっ?)オードブル感覚のSUSHIですね。私の差し入れのチーズなど、彼女らのフランスワインといった、もうまったく形式にとらわれずでした。やっぱりマルチ国際結婚カップルが多いアメリカですよ、ここは。またもやワインをグラス1-2杯ごちそうになり~いい気持で80本のロウソクの炎が踊るリビングでアンドレアボチェィリーを聞き入りリラックスさせていただきました。こういったお祝いはホスト側も(調理疲れもなく)ゆっくりできるようで、ゲスト側と一緒にアットホームにくつろげていいものです。フランス(料理ではなく…私ってしつこい?)ワイン、イタリアとその他のワールドミュージック、インドの灯を捧げる伝統的な新年のお祝いといった3拍子そろい文化とアート・ミュージックがここアメリカでうまく融合しました。いろいろなマリアージュを目にするカリフォルニアライフ、実におめでたいことです。